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 強い日差しの下をてくてく歩く。一歩って小さいな‥‥なんて思いながら、駅から続く直線道路のずっと先に見える目的地を目指す。
 人は日光に当たらないと、意味もなく憂鬱になったりすると言う。それは困る。ただでさえ憂鬱なのでそれを増量されたら困る。
 ときどき、“日光に当たると憂鬱が消える” なんて言う人がいるけど、それは意味のない憂鬱だけだろう。日光で親の病気が治ったり、お金が手に入ったり、事件が解決したりはしない。
 「踊れば元気になるよ」
 なんて、それはお前だけだ。そんなお節介を思い出す。
2015/07/08(水) permalink
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